自分を知ること

9月のブログを担当します、えみです。

今回は、今勉強しているベーダーンタのお話を、私の思ったことを交えて書こうと思います。

突然ですが、私たちが住んでいるこの地球には、どのくらいの生物の種がいるのか、ご存知ですか?

様々な説があるようですが、カナダのダルハウジー大とハワイ大の研究チームによる2011年の発表によると、870万種が正しいのではないかと推定されています。

その中で、現在発見・分類されているのは、121万2349種。陸の生物の86%、海の生物の91%は、まだ見つかっていないのだそうです。

驚きませんか??同じ地球に生きているのに、知らない生物がこんなにいるんですね。

私たちが知っていることって、非常に狭い範囲です。私たちが「知る」には、5つの感覚を通して外界の情報を受け取って認識する訳ですが、その知覚もとても限られた範囲でしかありません。私たちが聴くことが出来る音の領域は限られています。人間は20Hzから20kHzの範囲の音しか聴き取れませんが、コウモリやイルカはもっと広範囲の音が聴き取れます。

私たちが見ることが出来る光の領域も限られています。テレビの電波やラジオの電波、赤外線は肉眼では見えません。紫外線も見えませんが確実にあるので、肌は日焼けするしシミも出来てしまいます。

科学の発達で、顕微鏡、望遠鏡、超音波装置など、感覚器官が受け取る範囲を広げてくれる素晴らしい道具ができましたが、それでも限界があるのです。

目に見える範囲で、聴こえる範囲で、触れられる範囲で、味わえる範囲で、香りを嗅ぐことが出来る範囲で、世界を知ることはできても、五感の届かないところのことを知ることはできません。

「見えるもの、聴こえるもの、触れられるものがすべてで、何でも知っている」ように思いがちですが、人間が「知っていること」は、ほんとうに僅かです。更に私個人が「知っている」ことなんて、もっともっとちっちゃい範囲です。私たちは、ほとんど無知の世界を生きていると言っても良いと思います。

ヨガの勉強をしていると、「なぜそんなことがわかるの?人間の知覚、知識や知恵でわかることじゃないよね?」と思うことが度々出てきます。ヨガやアーユルヴェーダ、天文学などを含めた、インド伝統の知識の集合体であるヴェーダ(知識体)は、その人間の感覚では知り得ない部分を解き明かしてくれています。人間が知覚出来ない範囲も含めた、壮大な世界・宇宙のしくみ、秩序、法則が書かれているのがヴェーダの聖典です。

その中でもヴェーダーンタ(ヴェーダの最後)は、自分とは何か?ということを、私が知覚できない部分もあわせて教えてくれています。私は「聖典」と聞くと、自分にとって関わりのないものだと思い込んでいました。でも、私も含めただれもがこの宇宙の中で生きていて、その法則の中で生きているので、その法則は自分自身のことでもあるのです。

この先何があるかわからない、人生は先が見えないものです。わからないから、知らないから、迷ったり不安になったりするのは当然だと思います。自分のこともわからないと、更に混乱してしまいます。自分を知ることは、先がわからないながらも前に進む道を案内してくれることなんじゃないかと思うのです。