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スパイスあれこれ-クミンとブラウンマスタード

7月のブログを担当しますchicoです。前回まではアーユルヴェーダのドーシャ(話1はカパ話2はピッタ、話3はヴァータ)のお話を書いてきました。アーユルヴェーダでは消化の良い食べ物を摂取することを勧めていますが、今回からはその食べ物にかかせないスパイスのあれこれを書いてみたいと思います。

インド料理に使われるスパイスは様々な効能を持っています。素材の持っている美味しさを引き出したり、消化を良くするように助けてくれたり、身体の熱をあげたり、ドーシャを整えてくれます。

食事を作る際にスタータースパイスといって、油を熱したら最初に入れるお決まりのスパイスがあるのですが、それがインドの中でも北と南では違ってきます。北インドはなんといってもクミン。フライパンに油を温めたら少量のホールのクミンをいれてみます。周りがはぜるようになっていれば油が適温ですので、残りのクミンを投入して全体から良い香りがたつのを待って次の食材を加えていきます。

とても簡単なクミンを使ったお料理として、クミンをはじけさせてそこに火を通して食べやすく切ったじゃがいもを加え塩コショウで味付けするだけで、インド味の副菜の出来上がりです。

クミンはナイル川上流に原生していた暑い気候に適したスパイスで消化に役立ちます。ドーシャではピッタとカパを減らします。クミンティーにして飲むこともオススメです。ホールのクミンをしばらく煮出して茶漉しでこすだけですが、飲みにくければ黒糖などの甘みを加えてもいいと思います。

南インドではスタータースパイスといえばブラウンマスタードが主流です。こちらも油が適温になっているか確かめてから投入します。しばらくするとパチパチいって小さな粒がはじけてきます。この時フライパンのまわりに思い切り飛んできて顔などに当たると痛いので注意が必要!ですが、これだけでなんとも言えない香ばしさが料理に加わります。また、南インドではココナツオイルを使うことも多いので、ココナツオイル+ブラウンマスタードも料理に深みを加えてくれます。ブラウンマスタードの原産地はインドで、ホワイトマスタードの一種は和辛子です。

南インドの野菜炒めといえばココナッツオイルにブラウンマスタードをはじけさせ、あればヒーングとカレーリーフ、ココナッツフレークも加えたいところですが、初めての方ならばそれもなしで一口大に切ったお野菜を炒めて塩コショウしてみてください。クミン味の副菜と全く味が違うインド味が出来上がります。

インドのお母さんたちは、気候や家族の体調に合わせて日々の料理に使うスパイスを変えるそうです。寒ければ黒胡椒や生姜などの身体を温めるスパイスを使ったりするのは理にかなってますよね。インド料理というと敷居が高くなるかもしれませんが、簡単な1種類か2種類のスパイス使いから取り入れるのは簡単で、しかもそれで体調が整うならばいうことありません。気になった方は是非取り入れてみてくださいね!
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アーユルヴェーダの話-ヴァータドーシャ

2015年最初のイントラブログを担当しますchicoです。前回と前々回の続きとして今回はヴァータに関して書いてみようと思っています。アーユルヴェーダの話1はカパ話2はピッタでしたので、続けて読んでいただくと分かりやすいですよ。

さてヴァータは空間を移動する風が象徴されるように、物を動かして変化を起こします。とても軽くて不規則です。例えば台風などの強風はヴァータを乱すと言われています。過度な動きが影響してしまうのですね。

その結果どうなるかというと例えば乾燥が進んだり、落ち着きがなくなったり、冷えがおこったりします。銭湯などで湯上りに暑くて脱衣場にある大型の扇風機にずっと当たってると想像してみてください。最初は気持ちいいですが段々と肌はカサカサに、手足も冷えてくると思いますがそれと全く一緒ですね。そして現代の生活、特に都会ではとても忙しく生活している人が大半だと思いますが、動きまわりすぎることでやはりヴァータを乱します。

病気の大半はヴァータ由来によるものだと言われていますので、特にヴァータを乱しがちな現代人はケアすることがとても重要です。食べ物でいえば「甘味」「酸味」「塩味」をとることでヴァータを減らすことができます。ヴァータが乱れているときに、ヴァータの性質の食べ物、たとえば軽いもの、冷たいもの、乾燥しているものを食べると余計に乱れがひどくなります。軽くて乾燥しているお煎餅をボリボリ手放さずに食べているとしたら、すでにヴァータが乱れているかもしれません。

今日も日中は強い風が吹いていてヴァータが乱れやすい環境でした。こういう時には家の中を暖かくしてゆったりとした気分で油分を含んだ温かいスープ(これは乾燥、冷たい、軽いの反対の性質をもちます)などをとるようにしたり、温めたゴマ油でオイルマッサージをするとヴァータケアになります。

早いもので明日から2月。寒さは本番ですが、体の中で一番大切な内臓を冷やさないようにして暖かくして過ごしていきましょう。食べ物は毎日摂るもの、それで身体ができています。アーユルヴェーダの知恵も取り入れていただけたらとても嬉しいです!

アーユルヴェーダの話−ピッタドーシャ

7月のブログを担当しますchicoです。今回は前回からの続きでヴァータドーシャのお話を、と思ったのですが、これだけ暑くなってきましたのでピッタドーシャのお話をしたいと思います。前回のお話忘れちゃったよ!の方は是非こちらで復習がてら読んでみてくださいね。

5大元素の「火」を象徴するピッタ、1番分かり易いのは消化の火かもしれません。私達は食物を食べることで薪を体内にくべて、消化の火がそれをうまく燃やしてくれています。しかしピッタドーシャがアンバランスで炎が強過ぎたり弱過ぎたりすると、うまく薪を燃やすことができません。結果として未消化物がたまったり毒素が体内に残ったりします。このように消化や代謝を司るのがピッタです。

例えば、日本の真夏は暑いですよね。暑さは熱でもあり、ピッタを乱す原因でもあります。そこに暑いからといって冷たい飲み物や食べ物ばかり摂取していると、消化の炎に水をさすようなものですから消化力が落ちて代謝が上手くいかなくなります。ちなみに、胃は37度前後でいることが1番ご機嫌なんだそうです。冷たい飲み物ばかりではご機嫌に仕事してくれないのがお分かり頂けるかと思います。

ではどうやって熱をクーリングさせるかというと、温度として冷たいのではなく、冷性のものをとるようにすることです。例えばバラや白檀などは冷性なので、暑い外出先から帰宅したらローズウォーターを吹き付けてみたり、部屋で白檀のお香を焚くのは効果的です。食べ物でいえば甘み、苦み、渋みを取ること。甘い果実などは水分も沢山とれるし、茄子、苦瓜、葉物野菜、豆類、緑茶などがバランスをとってくれます。

ギーというバターを精製して作る油も冷性です。本来はフレッシュなミルクから作るものですが、無塩バターから作ることもできます。外界からの情報を取り入れる目もピッタの座なのですが、市販の製品などを使って目の周りを暖めると余計にピッタを乱してしまいます。そういう場合はギーをまぶたの周りに軽く塗って寝るのがお勧めです。

今年の夏も暑くなりそうですので、うまくピッタと付き合って夏バテしらずの消化の炎を保って食欲の秋を迎えましょう!

アーユルヴェーダの話-カパドーシャ

皆様、こんにちは。2014年1月も明日が最後ですね。早い!と思ってるのは私だけではないと思います。さて、今年も宜しくお願いしますw

今年からこのサイトでこれまでお知らせしてきた連絡事項の他に、manika yoga projectのインストラクターで毎月1人がブログの担当をすることになりまして、初回は私chicoから始まります。内容はインストラクターそれぞれなのでどうぞお楽しみになさってください。

私はヨガの練習の他にアーユルヴェーダの実践も行っていますので、今回はアーユルヴェーダのお話をしようかと思います。アーユルヴェーダとは「生命の科学」というサンスクリット語です。なんとなくオイルを額に垂らすとかマッサージのイメージをもたれている方もいるかもしれませんが、それは全体からみたらほんの一部分に過ぎないほどの、インドで発達した壮大な知識の集積です。

アーユルヴェーダではこの世の中にある物質、人間も動物も土、水、火、風、空という5大元素(pancha mahabhootas)で構成されていると考えています。そして、この5元素をもとに組み合わせたドーシャという考え方がベースとなっています。おおまかにいうと土+水のカパ(kapha)、火のピッタ(pitta)、風+空のヴァータ(vata)という3種類のドーシャです。

私たちは生まれた時にそれぞれですでにオリジナルな体質が決まっていて、例えばピッタドーシャが優位な人やヴァータカパドーシャというように複数の組み合わせの場合もありますし、まれに3種類のドーシャが同じ比率のトリドーシャという場合もあります。オリジナルな体質を理解することで、生来の気質や傾向を知る事ができますし、バランスをとるためにはどういうことに注意したら良いのかケアすることができます。ちなみに、ドクターがドーシャを判断するのは脈診によってです。すごい技能ですよね。

ケアの仕方の例として、食べ物があります。普段私たちが口にする食べ物によってはドーシャを乱してしまう訳ですが、例えば、お菓子類、砂糖類や納豆、山いも、餅などの粘り気のあるもの、ヨーグルトや乳製品、魚、豚肉などはカパを乱すとされている一例です。カパは土+水の組み合わせですから重たいという性質と粘液系の性質となり、上記のような食べ物を過多に摂取してカパが乱れるとむくみや無気力、怠慢さがでたり、粘液系、呼吸器系の症状がでると言われています。特に1月はお正月でご馳走続きだったり、2月はバレンタインもあってチョコレートなどを普段よりも食べていたりすると、身体の中に溜め込んだカパが春になって花粉症の鼻水としてでてくるという訳です。

こう書いているとカパは悪者一方のような感じですが決してそんなことはなく、カパが安定している場合は3日坊主とは正反対の、しっかりと地に足をつけて粘り強く継続する力が生み出されます。カパを落ち着かせるためには運動が良いとされています。カパは重いという性質から、ついつい身体を動かすことが面倒になり怠慢になりがちですが、少し汗をかく位のしっかりとした運動を習慣つけると良いと思います。ヨガの練習でいうならば、まったり系よりはフロー系のクラスがお勧めです。特にカパが乱れ易い今の冬の時期は、しっかり身体を動かして身体の芯から暖めるのが理にかなっていると思います。

どっしりとしたカパの反対にあるのがヴァータドーシャです。風+空の組み合わせのヴァータは軽いという性質があり、病気の大半はこのヴァータが原因となっているそうです。ですので、次回の担当ではヴァータのお話を書きたいと思います。